メランコリア

メランコリアの国にようこそ。 ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『彗星に乗って』

『彗星に乗って』~Na komete(1970)チェコスロバキア
原作:ジュール・ヴェルヌ 監督:カレル・ゼマン
音楽:ルポッシュ・フシェル
出演 : エミル・ホルヴァート・ジュニアー , マグダ・ヴァシャーリオヴァー , フランチシェック・フィリポフスキー ほか

前回『盗まれた飛行船』を観て知ったゼマン監督DVDがなんとっ!TSUTAYA にシリーズで置いてあるのを発見/嬉
今作は、戦争中のフランス軍中尉がアフリカで測量をしながら、街で買った絵葉書の美女を夢想するという話。
海に落ちて助けてくれたのは、絵葉書とウリふたつの女性アンジェリカ。
そして、謎の星が急接近して、戦場は丸ごと吸い取られるように彗星に移動してしまう。
彗星に棲む恐竜と闘うシーンでは、リアルに作られたフィギュア?の特撮がなんとも可愛い!

誘拐されたアンジェリカを探してたどり着いた島は英国領で、思わず船長が言うセリフ
「英国を忘れてた。イギリス人はどこにでもいるな」とか、中尉と英国上層部との会話
中尉「私たちは星に乗って宇宙を飛んでいるんだ」
英「そうなら、この星が女王の植民地だと宣言する」とかに風刺が効いてて笑える。

この世の終わりが近づくと、兵士らはそれぞれ酒場で仲直りしたり、自宅に帰ったりしてたのに、
星の衝突の危機が遠ざかると、慌てて武器や金を集め出して、戦争再開。
「地球に戻るとなれば事態は変わるだろう。再び義務や命令を持つことになるぞ」
原作者のヴェルヌとゼマンが思い描く理想郷と愚かな現実とのギャップを感じる。

可笑しいのは、『盗まれた飛行船』の出演者がけっこー出てること。同じ俳優を使うのが好きだったのかな。
近づく巨大彗星が海の水平線いっぱいにブキミに光っていたりするシーンなどなど
芸術的にもほんとに素晴らしい。
ほかの作品を観るのも楽しみv