メランコリア

メランコリアの国にようこそ。 ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

名画を追え

 

 

Kノベルス 011 こちらB組探偵団 1 ステファン・ボルフ/作 偕成社
1988年 初版 若林ひとみ/訳 岩崎政志/カバー絵 北山真理/本文イラスト

 

閉架

 

海外の少年探偵団シリーズ
運動神経抜群の子、美人の少女、頭のいい子、太っちょな子の4人のバランスがいい

 

 

 

子ども向けだから、血なまぐさいシーンがないのも安心して読める

カバー絵はミステリーらしい絵だけど、本文イラストはマンガみたい

 

【内容抜粋メモ】

登場人物
ティム スポーツ万能 父事故死
ビリー ティムと同室 食べるの大好き
カール あだ名コンピューター 記憶力が抜群
ガビー 愛犬オスカー 父エーミール・グロックナーは刑事

 

管理人 マンデル
美術のパウリング先生 あだ名レンブラント
パウル レンブラントの兄で画家
ビーネルト 英語、体育教師

ザワリヒ ビリーの父 チョコレート工場の社長
運転手ゲオルク

オットー、エディ 名画泥棒

 

ティムは美術のパウリング先生(あだ名はレンブラント)に目をつけられている
寄宿舎は夜9時以降外出禁止のルールがあるが、これまで2回捕まっていて
あと1回で退学と言われている

 

夜、寄宿舎から抜け出して、お祭りに行く途中
世間を騒がせている名画泥棒を目撃する
1人はオットー、もう1人はエディ

 

 

 

 

ガビーは金髪の可愛い少女で、ティムは気になっている
犬が好きで、野良犬の収容施設からオスカーをもらって飼っている

 

カールは記憶力が抜群で、あだ名はコンピューター

 

ティムは2人にも名画泥棒の話をして、自分たちで犯人を捕まえて
賞金を山分けしようと提案


ティムの父は事故で亡くなり、母が必死に働いて生計を支えているため
母をラクさせてあげたいと思っている

 

ティムは公衆電話から匿名で名画泥棒を見たと通報する

 

お祭り会場にレンブラントがいて驚くティムら
一緒にいるのは兄のパウル

 

 

 

 

玉投げゲームにオットーも来ている
彼らの乗るおんぼろ車のナンバーを覚える
車体にはエディのアイスクリームショップと書いてある

 

ティムが寄宿舎に戻ると、脱走に使ったロープがなくなっている
レンブラントはティムが脱走したと疑うが

トイレに行っていたとウソをつく

 

 

ビーネルト先生はビリーの体育の成績がビリだから
ティムが説得して、一緒に鍛えてくれと頼む

 

寄宿舎では毎週金曜日、ゲルトナー先生から小遣いを受け取る
両親から荷物や金を送ってもらうのは禁止されている

 

4人は名画泥棒が話していた水族館で見張るが結局現れず
次はエディのアイスクリームショップに行くと
ここにもレンブラントがいる

 

オットーが来て、あるアパートに入るのを見届けるティム
車にアイスクリームショップの文字にカラーテープが貼ってあることから
盗みに入る時は、ナンバープレートを換え、店名を隠していると分かる

 

 

 

 

ビリーの母が夕食に招待してくれて、4人はゲオルクの運転するジャガーに乗る
ビリーの家は大きな屋敷で、庭も公園ほど広い
ビリーの父は名画を数点購入して、パウルに鑑定を頼んでいた

 

ビリーの母はベジタリアンで、夫とビリーが甘いものを食べるのも反対しているが
2人は夕食後にちゃっかりステーキを食べて、親子の秘密にしている

 

 

 

 

帰りも送ってもらうつもりが、ゲオルクが誰かに殴られて倒れていて
ジャガーが盗まれている

 

翌日、ジャガーは戻り、2人の学生が一度乗りたかったから借りたことを詫び
ザワリヒ夫妻が行きたがっていたミュージカルのチケットを3枚くれたため
今夜はゲオルクも連れて出かけると嬉しそう

 

ティムはこれは名画泥棒の作戦で、夫妻がいない間に絵画を盗むつもりだと推理し
トランシーバーを持つカールらとともに見張る

 

夜、オットーとエディのほか、車に乗っていたのは、レンブラントとパウル
4人は警察に通報し、泥棒はみんな現行犯逮捕される

 

 

 

 


■訳者あとがき
今作は、ドイツで大人気の少年探偵シリーズの第1作
作者が子ども向けの本を書いたのは、これが初めて
たちまち大評判となり、今では50冊近くになり
8本がテレビドラマ化された

 

 

 

 

 

 

 

呪われた美少女

 

世界探偵名作シリーズ1 ハリディ・ブレッド 偕成社
昭和44年 初版 福島正美/訳 定価290円 依光隆/カバー絵・扉・さしえ

 

この時代の少年少女シリーズは1冊でも多く探して読みたいレアもの
本作もかなりボロボロの状態で

図書館で生き延びている所蔵はもう少ないのかもしれないな
オークションではかなり高価で取引されているのもムリはない

 

あらすじを読んで、読んだことあるのにすぐ気づいて、ブログ内検索したら見つけた

 

世界の名作推理全集 14 ジュニア版 『奇妙な殺人』ブレット・ハリデイ 秋田書店

 

いろんな出版社で代表的な推理小説のシリーズを編むとかぶるんだな
タイトルが変わると同じ作品と気づけないまま他館からの取り寄せになる

せっかくだからまた読んでみたら、やっぱり面白くて一気読み

 

挿絵、カバー絵は、依光隆さん
まさにこの時代、たくさんの少年少女ものに本格的なイラストを描いて
読者のワクワクドキドキを盛り上げてくれた画家さんだ


<ハードボイルド探偵>
ダシール・ハメットのコンチネンタル・オブ
レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロー
E.S.ガードナーのペリー・メースン弁護士
ミッキー・スピレーンのマイク・ハマー など

 

ハリデイはマイケル・シェーンものを30冊以上も書いた
アメリカで連続テレビ映画化され、日本でも放送された

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼバスチアンからの電話

 

 

Best choice イリーナ・コルシュノフ/作 福武書店
1990年3月 初版 1990年7月 3刷 石川素子・吉原高志/共訳 山中現/カバー画

 

あちこちに共感みがありすぎて、自分の過去も振り返りながら読んだ
親が1960年の世代ってことは、娘のビーネも近い年頃だろうし

 

私の母も40代で運転免許をとって、パートでお小遣いをもらっていたけど
経済的、精神的には父にすっかり頼っている

 

そんな両親を見て、結婚・出産になんの夢も抱かなかったけれども

ビーネはなぜか反対

 

私の家族も父の実家に引っ越したことで
私は毎日遠い道のりを自転車で学校へ通ったことも重なる

 

最後は結局、ビーネはゼバスチアンに電話するぽいけれども
前のパターンから抜け出すことってできるんだろうか?

 

ゼバスチアンからヴァイオリンは取れないし、蜜月も長くはもたないし
自分が育ってきた家庭環境、親を見て育った影響を受けた
認知と行動のパターンに気づいて、修正するのは至難の業

 

また同じことを何度も繰り返しながら、ぶつかり合って、互いに成長していくのかも

余談だけど、作者の写真を見たら、和泉雅子さんに似てない?

 

 

 

【内容抜粋メモ】

登場人物
ハインツ 父 家具屋のトップセールスマン
ロッティ 母
ビーネ 17歳
ベアティ 弟11歳

ゼバスチアン
ギーザ 引っ越し先の学校の女友だち
アンドレアス 引っ越し先の学校の男友だち ビーネが好き

 

ビーネはBFゼバスチアンとケンカした

 

ゼバスチアンはプロのヴァイオリン奏者を目指して毎日、長時間、練習している
いつも電話を待つのはビーネ

 

やっと会えたと思ったら、時間ばかり気にしてすぐ帰る
彼の都合に合わせるのはもうたくさん

 

ゼバスチアン:

君は君のやりたいことをして、僕は僕のやりたいことをする
ヒマな時間がうまく重なったら、会えばいいさ
僕らはお互いを縛りつけているわけじゃないだろう
君のことは好きさ
だけど、そんなにベタベタされると・・・

 

 

父は表向きは民主的だけど、結局は自分の都合で決めてしまう
母はいつも「パパに決めてもらわなくてはね」が口ぐせ

 

母の態度は1909年生まれの祖母から教わった

 

ビーネが学者になりたいと言った時

 

祖母:

なに、バカなことを言ってるんだい 結婚するんだよ
誰が旦那さんの世話をするんだい?

 

ビーネはゼバスチアンと付き合い始めて

母と同じ考え方になっていることに気づいて
もう抜け出せなくなっていた

 

大学進学を諦めて、父の意向に沿って卒業したら銀行員になって
ゼバスチアンを経済的に支えようと思っていた

 

家族揃っての食事は、父にとって神聖な儀式のようなものだった(これも同じ!
弟ベアティと同じ部屋でプライバシーがなかったのも私と同じ
父が関心を持っているのはベアティだけ 跡継ぎだからという理由で

 

 

父は田舎に家を買うといきなり言いだす
銀行からちょっとお金を借りれば問題ないという
父:自助売却ってやつだ 家を建てたのに、その人が破産してしまったんだ

 

ビーネは化学が好きで、いろんな実験をしていた
蝶のメスが分泌する匂いが5kmも離れたオスをおびき寄せると知って驚き
その逆の物質を見つければ、果実に害虫がつくのを防げると考えた
ゼバスチアンも興味を持ってくれたのに、付き合い始めてからはすっかり興味を失ってしまった

 

 

街の住まいはすでに売れ、祖母が亡くなり、家族は田舎へ引っ越した
祖母は貴重なビーダーマイヤーの家具をビーネに遺した

 

新しい家は駅まで4km
学校に行くには、そこまで自転車をこいで、さらに電車に乗らなきゃならない

 

父は倹約にうるさくなり、祖母の家具を売るという
タンスだけでも1万5000マルクになる
ビーネはこれは自分の家具だと父に反対して売るのを拒む

 

ベアティはサッカーチームを抜けるのを嫌がったが
田舎で早々に友だちをつくり、農家の人たちともすぐに仲良くなる

 

母は父が仕事に行き、子どもが学校に行けば1人きり
スーパーマーケットまでもとんでもない距離を歩かなきゃならない
自転車を盗まれ、ストッキングが伝線して、すっかり落ち込んでしまう

 

ビーネは銀行の内定を断り、大学入学資格試験を受けるために化学の実験をしようと思い
学校を毛嫌いしているギーザを誘う

 

 

ゼバスチアンの母はとても過保護で、ゼバスチアンはありがた迷惑していた
ビーネと付き合うようになり、母親は自分の役割を引き継ぐ人間として扱うようになる
母:あなた、あの子の面倒をみてくれるわね

 

相手がゼバスチアンだからこうなったのか
それとも、次の時もこんな風にしてしまうのか?

 

 

祖母の姉ハンニおばさんから手紙がきて

生きているうちに渡したいといって1000マルクを母にくれた

 

父はすぐにそれで垣根を買うというが

 

母:

私、運転免許をとりたいのよ
こんな忌々しい、人里離れた所に釘づけになっているのはイヤなの
免許がとれたら、半日のパートを探すわ

母の初めての意見に激怒する父

 

 

ベアティが転んで、有刺鉄線で腕を傷つけて帰宅する
父はヨードチンキでも塗っておけというが、母は破傷風を心配して病院に連れて行く

 

その後、ベアティは高熱を出して、敗血症で入院
母は夫に反対して、罰を受けたのではないかと言って泣く

ベアティは一時命も危なかったが、なんとか峠を越して回復する

 

 

父の勤め先の社長が倒れて、仕事を受け継いだ息子は金儲けしか頭になく、父と対立する

 

母は1000マルクを父に渡そうかと迷うが

ビーネが勇気づけて、一緒に教習所へ行く

 

教習所講師のイルグナーは若いほどお金と時間の節約になると嫌味を言い
1000マルクで30時間では合格しないだろうと言い切る

 

ベアティは勉強は苦手だが、母に車の知識を教えて、将来は機械工になりたいと話す

 

 

ゼバスチアンがピアニストと付き合っているという噂を聞く
ビーネもアンドレアスからデートに誘われて、嫌いじゃないと思っている

 

一度、ゼバスチアンから電話があり、話し合おうとかけるが
声を聞いて、切ってしまった

 

母は学科の授業を受けると父に話す
父:やめとけって言っただろ お前は信頼を裏切ったんだぞ!

 

ビーネは大学に行くと父に話して、さらに激昂する

 

父:

なんの相談もなく! この就職難の時に!
お前のことは保護者の私に決める権利があるんだ

 

ビーネ:

夏休みの間働いて、食費は耳を揃えて払ってあげる
パパに食べさせてなんかもらわない!

 

 

夏休み
ギーザは爆撃が続くイスラエルのボランティア活動に参加
アンドレアスは連邦鉄道の寝台車の車掌のバイト(そんなの学生に任せていいの?!
ビーネは郵便局で仕分けと配達のバイトを始める

 

母と父は目を合わせず、ベアティは親が離婚するのではないかと怯えている
母:誰かと結婚すると、その人、突然、変わってしまうのよ

 

母は検定試験に落ちて泣いている
ビーネ:もう一度受ければ受かるわよ(私の母も2度目にとれたな
母は父にお金を借りることはできないという

 

父は下水道工事に2万マルクかかり、どうやっても払えないと家族に明かす
しかも、社長の息子とそりが合わず、辞表を出して、他の仕事口を探したが
今より給料が下がることも

 

母は以前やっていた診療助手のパートを始めたと話す
父はこの家を売ると言うが、ビーネは祖母からもらった家具を売ればいいと提案する

 

 

母は2度目の試験で免許をとり、パートで働いている

 

ゼバスチアンから手紙がきて、ビーネの誕生日に電話すると書いてある
もう待つのは嫌だ 私はゼバスチアンの電話番号を回している

 


■著者あとがき
私がこの物語を書いていた頃、ドイツでは、女性の解放について関心を持ち始めていた
私の息子がGFを連れてきて、次第に自主性を失うのを見て驚き、本作を書くヒントになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともだち

 

 

リンダ・サラ/作 ひさかたチャイルド
2024年 初版 しらいすみこ/訳 ベンジー・デイヴィス/絵

 

シンプルなタイトル
クレヨンで書いたようなタイトルのフォントもいい

 

私も子どもの頃、段ボール箱を使って遊んだことあるのを思い出した
雷雨になって、段ボール箱ハウスで雨宿りして
ちょっと得意な感じがした

 

コンピュータゲームがなくても
子どもは想像力だけでいくらでも遊べるんだよね
こうした草原がなくなってしまったけれども

 

仲良しの2人にもう1人加わった時の戸惑いも共感できる
絵から男の子たちの笑い声が聴こえてきそうなとてもいい絵本

 

【内容抜粋メモ】
エトと僕は毎日、段ボール箱を使って
海賊になったり、宇宙飛行士になったりして遊んでいる

 

なにをするにも2人一緒で
僕は「2人いっしょ」が大好き

 

 

 

 

ある日、知らない男の子シューが来て、仲間にいれてと頼む
彼はいつも2人を見てうらやましく思っていた

 

エトとシューはすぐに意気投合して仲良くなり
僕はなんだか仲間外れになった気がして
自分の段ボール箱を踏みつぶしてしまう

 

 

 

「もう丘になんか行くもんか」

 

エトとシューは車輪までついた大きなハコの車を作って見せる
3人は夢中になって遊ぶ

 

 

 

 

僕はシューが好きになった
思いやりがあるし、面白いし、怖いものしらず

「3人いっしょ」っていいな

 

 

 

 

 

 

 

映画『絶唱』(1966)98min

 

 

監督:西河克己

 

出演
園田順吉:舟木一夫 大地主の息子
園田惣兵衛:志村喬 父
乳母 セキ:鈴村益代
差配人 源助:山田禅二

小雪:和泉雅子 山番の娘
小雪の父 正造:花沢徳衛
小雪の母 サト:初井言栄

橋本平吉郎:雪丘恵介 資本家
橋本美保子:太田雅子 娘

読書会のメンバー
田中:亀山靖博 百姓
吉原:木下雅弘 木こり
大谷:山本勝 教師
川田マサ:岸野小百合
佐野:杉山元 駅員
森本:井田武
笹本:林晴生

よいとまけのおばさん:三船好重
ハマ:福田トヨ
経師屋為吉:明石潮
京都の下宿のお内儀:原恵子


「和泉雅子さん出演作」に追加します


【公式】日活フィルム・アーカイブの期間限定で観た

 


【内容抜粋メモ】
♪なぜ死んだ、ああ小雪 って冒頭の歌でネタバレ?!

 

絵に描いたような山々に銃声がつらぬく

 

父:お屋敷にご奉公の身がなんで勝手に帰ってきた!
旦那様と若様が自分のためにケンカしてどうしていいか分からないと小雪は泣く

 

 

 

 

園田順吉は小雪が好きになり、結婚の約束をしたが
父が怒ってジュンキチは家を出ていく

 

 

 

 

父は資本家の娘・橋本美保子と結婚させるつもり
平吉郎:ジュンキチは父の支援がなければ1日も暮らせないだろう

 

 

 

 

ジュンキチが小雪の家に来る
小雪は足音を聞いて山に逃げる

 

ジュンキチ:
僕にはお前が必要なんだ
僕を信じて待っていてくれるね?

 

 

 

 

 

読書会
ジュンキチは自分と小雪の恋愛をノートに書いて聴かせて
仕事を持っているみんなの話を聞いていると
自分が孤独で役立たずに思えると打ち明ける

 

 

 

 

出征する兵士を見送る万歳が聞こえる
「滅私奉公」ってたすきをかけている

 

田中:小雪ちゃんは二重にも三重にも苦しい
ジュンキチ:家庭教師でもなんでもやって親父の力は借りたくない

 

 

京都
下宿にミホコが来ている
小雪のために家も財産も捨てると明かすジュンキチ

 

惣兵衛は小雪をよそへやると決めた
小雪は魔性の女だと噂する差配人の源助
母:ガマンだで

 

 

 

 

ジュンキチは改めて父に宣言する
ジュンキチ:僕は裸一貫で世の中に出て行きます

 

 

 

 

小雪はジュンキチに別れの手紙を書いて、夜、ジュンキチの部屋に投げる

 

 

翌朝もジュンキチがやって来る
ジュンキチ:僕は家を出てきた 僕たちは結婚するんだ

 

表具屋
2人は結婚式を挙げないまま新しい生活を始める

読書会のメンバーが祝いに来てプレゼントを渡す

 

 

 

 

小雪の父母は村八分にされ
小雪はキツネかヘビの子だと噂されている

 

ジュンキチは吉原のつてで材木を運ぶ仕事を始める

 

 

 


膝枕で眠るジュンキチに歌う小雪

 

 

 

 

田中と森本に召集令状が来た
森本の妻は妊娠している

 

ジュンキチにも召集状がきた

 

園田くんを長男として家から送り出してほしいと頼む大谷
惣兵衛:小雪と別れて、両手をついて謝れば許す
大谷:なるほど、園田が飛び出したはずだ

 

 

 

 

武運長久を祝う壮行会
大谷は惣兵衛を憐れに思うと話す

 

小雪は障子を引きながら木挽歌を歌う これは本人の声?

 

 

 


ハアー 吉野吉野と 訪ねてくればよ
吉野千本 サア 花盛りよ

ハアー何んの因果で 木挽を習いよ
花の盛りを サア 山奥によ

ハアー木挽女房に なるなよ妹よ
思う中でも サア 引き分けるよ

 

 

 


惣兵衛は1人で飲んでいる
惣兵衛:バカな奴だ

 

 

戦場
約束の9時になると1人で木挽歌を歌うジュンキチ
よいとまけをしている小雪も海を見ながら歌う

 

 

 

 

大谷と川田が小雪を訪ねる
山の両親の所へ帰って養生したほうがいいと勧めるが断る小雪

 

小雪とジュンキチは手紙をやりとりしている

 

山を掘って、砂を運ぶ小雪
大谷は笹本と森本の戦死を知らせる
その後、大谷も出征した

 

ジュンキチの手紙が途絶える
小雪は病院で看護のボランティアもして過労で喀血する

 

吉原の所にジュンキチから軍事郵便がきて
もし無事に帰れたら、父に謝って、嫁をもらうつもりだと書いてあったという
それも惣兵衛からの圧でついたウソだった

 

 

 

 

大谷が小雪の見舞いに来る
小雪は寝床でも木挽歌を歌う
小雪:あなた、今日も歌ってますか?

 

 

 

 

惣兵衛が小作人を怒鳴っていて、そのまま亡くなった

 

サト:
旦那さまを恨んでいた
大恩を感じて病気の小雪に会わないでいた!

 

吉原は小雪に惣兵衛の死を伝えて、ジュンキチの手紙もウソだったと謝る

下宿のおじいさんが鏡に砂丘を写して見せる
読書会のメンバーもみんなで見舞いに来る

 

大谷と川田が結婚すると報告
箱に入れた赤ちゃん用の服をあげる
小雪:うちはもう産めませんけに

 

小雪の両親も来て、サトはくず湯を飲ませる

 

 

 

小雪:
あの人が帰ってきなる 足音が聴こえる!
こげん病気でどうしよう すまんことで

 

ジュンキチが元気に砂丘を歩いて帰ってくる

ジュンキチ:長いこと苦労かけたな
小雪:山へ帰りたい

 

ジュンキチ:よし 山へ帰ろう
小雪:今までほんとは妻とは思っとらんかったけに

 

小雪は亡くなる

ジュンキチは婚礼と葬式をいっしょにやると決める

 

え・・・? 小雪の遺体に花嫁衣裳を着せて運ぶ
ジュンキチ:おまえのウチだよ

 

コワイ、コワイ、『病院坂の首縊りの家』じゃん!
小雪の酒はサトが飲む

 

 

 

 

大谷に祝辞を頼むジュンキチ
大谷:あなたは園田くんとともに永遠に生きている おめでとう

 

ジュンキチは村人に対してお礼を述べる

 

ジュンキチ:
戦争は小雪から私を、私から小雪を奪った
今後は小雪のような女が不幸のために命を縮めることがないよう
今夜はめでたいです 祝ってください

 

小雪は明日、園田家のお墓に入れられる予定

 

ジュンキチは小雪を抱いて山に入る
ジュンキチ:やっと2人きりになれたね 久しぶりに歌おうか

 

木挽歌を歌う
小雪の歌声も響く

 

 

 

 

 

 

 

映画『男の紋章』(1963)96min

 

 

監督:松尾昭典

 

出演
大島庄三郎:石山健二郎 大島組親分
大島竜次:高橋英樹
勘三:大坂志郎
晴子:和泉雅子 カンゾウの娘
雄造:近藤宏

斉賀:名古屋章
村田きよ:轟夕起子 村田組

西野:富田仲次郎

向野:井上昭文
辰:小池朝雄

江島:杉江弘
病院の院長:雪丘恵介
塚本:武藤章生
佐川中佐:藤岡重慶
徳田野:松本染升
植木:河上信夫
松川:木島一郎
権藤:玉村駿太郎
壷振り:柳瀬志郎

 


「和泉雅子さん出演作」に追加します

 

【公式】日活フィルム・アーカイブの期間限定で観た

 

任侠もの
ヤクザの話なのに、つい熱が入ってホロっとする人情話にしてるのがズルいよね

 

現代の今も暴力団がいるってことは、その息子、娘もいるよね
親の職業は子どもに選べないとはいえ、知った時は悩むだろうなあ

 

いつもはのんびりした役が多い轟夕起子さんがキリっとした姐さんを演じてる/驚

 

『男の紋章シリーズ』は大当たりしたんだな/驚

 

【内容抜粋メモ】
明治41年
雨の夜 眠っている父子
仇をうちに来た男を斬って医者を呼ぶ大島庄三郎
泣く竜次
大島庄三郎の背には龍が彫られている

 

 

 

 

小学校の入学式
運動会を応援する父
え? 医者になったんだ

 

 

 

 

昭和6年 祭り
怪我をした組員を診るリュウジ
晴子が手伝う

 

山奥の診療所に行くと決めたリュウジ
ヤクザと知ってて雇ってる病院って、昭和はなんでもありだな/汗

 

斉賀は大島の縄張りを狙っている

クドウは通りで刺される

 

 


博打場
売り上げは町の困ってる人に寄付している大島
大震災以来、不景気が続いている

 

大島はクドウを刺して逃げているコウノを途中で拾う

 

コウノ:
一人娘をハルピンに売り飛ばされ
見つけたら廃人になっていた
自首する前に神戸にいる娘に会いたい と訴える

 

 

 

 

警察が大島組に来るが知らないと言われていったん帰る

クドウは手術室に運ばれ、リュウジが執刀する


花火大会
リュウジは父の跡を継ぐのがイヤで田舎の診療所に行くとハルコに話す
ハルコ:リュウジさんは立派なカタギよ

 

 

 

 

父に勇太鼓を叩いてくれと頼むリュウジ
父子で太鼓を叩く
父:刺青は脅すためじゃなく立派な男の紋章だぞ

 

 

 

 

リュウジは荷物をまとめて家を出る
リュウジ:向こうに着いたら親父に知らせる

 

途中の橋で庄三郎が待っている
庄三郎:俺はまだお前に労わられるほど老いぼれちゃいねえぞ 元気でやれ

 

 

 

 

村田きよが人力車を停めてリュウジを見つめる

 

 

 

斉賀がキヨを助っ人に呼んだ

 

キヨ:
私としても大島とは人に言えない因縁がある
だが、せがれのリュウジには手を出すな

 

 

診療所のそばの採石場で事故
医者は昼間から酔っ払っている
リュウジは血だらけの作業員たちを診察する
これまでの医者は数日で去っていった

 

医者:
ここの医者は死亡診断書さえ書ければいいんだ
君はこんな所に来るべきじゃなかった

 

 

 

 

食堂にも暴力団・井沢組が来る
社長:2交代で働け!

 

ケンカの仲裁に入るリュウジ
医者:とんでもない男が来たもんだ

 

 

けが人も仕事に追い立てる井沢組
過労で倒れる者も出る

 

社長・西野の所へ苦言するリュウジ
菊浦:お前の島に大島の若がいると聞いて挨拶に来た

 

菊浦は社長に話をつけるがリュウジは納得できない

 

菊浦:
お前を迎えに来た 帰ってやってくれねえか?
組織は力だ 使いようによっちゃ善にも悪にもなる

 

 

 

 

組員・雄造が来て、庄三郎が斉賀の組員に刺されて、仇もとらせず、死んだと知らせる
ユウゾウ:一緒に組に戻ってくだせえ!

 

 

 

 

リュウジは汽車で戻る
リュウジ:しばらく親父と2人きりにしてくれ

 

カンゾウは1人で仇を討ちに行こうとして止めるリュウジ
リュウジ:話は俺がつけてくる!

 

 

 

 

芝居小屋にいる斉賀に会うリュウジ
リュウジ:今日から島を預かります

 

斉賀はサイコロで勝負をつけようともちかける
やる時は迷うなと言う父の声が聞こえる
カンゾウはいかさまと疑って止める

 

 

 

 

キヨが入ってリュウジを帰す
キヨ:縄張りは命を懸けて守るもの 女房のように

 

庄三郎の死を教えるリュウジ
斉賀の闇討ちに怒って縁を切るキヨ

 

 

庄三郎の葬儀はすごい大がかり
西野:人間、最期はこうなりたいもんだ

 

キヨも参列するが、ユウゾウはお金を突き返す
リュウジ:どうぞ焼香をしてやってください

 

カンゾウ:今まで黙っていましたが、村田の姐さんが若の本当のおふくろさんです

 

 

 

 

リュウジはカンゾウに背中に父と同じ刺青をしてくれと頼む
ハルコは反対する

 

リュウジの二代目披露の儀

 

 

 

号外で支那事変が報じられる
大島組に軍から工事の声がかかる
軍人:満州へ渡ってみる気はないか?

 

大がかりな工事が始まる
大声を出してもめてるのは採石場にいたタツ

 

斉賀が乗り込んできて銃で脅すが、リュウジも脅し返す

 

 

 

リュウジはキヨに呼ばれて会う

 

キヨ:
大島の縄張りを私に預けてくれ
お前さんには渡世の道を歩かせたくない
たった1人の母として頼むんだ
立派な医者になった時、赤飯を炊いて身内に配った
カタギに戻っておくれ

 

リュウジ:私におふくろなんておりません

 

背中の龍を見せる

 

 

 

 

コウノが大島の墓参りに来る
娘は死んだ

 

カンゾウは大島組に誘う
コウノ:親は一代と申します と断る

 

コウノは夜、斉賀を殺そうとして刀を抜くが
天井に刺さって、斉賀に撃たれる
斉賀:誰の目にも分からないよう始末しろ

 

斉賀の組員がタツに金を渡して、工事現場に火薬を仕掛けさせるが
タツは不発弾を仕込んでいた

 

リュウジ:ケンカは許さん!
カンゾウ:大島の金看板に泥を塗られちゃ親分に申し訳が立たねえ!

 

組員がリュウジを守って背中から撃たれる
リュウジが弾を抜く手術をするが失敗
リュウジ:俺の代わりに死んだ・・・

 

リュウジはカタギと渡世人の間で1人悩む
刺青なんか入れたらもう戻れないじゃん

 

カンゾウはキヨを訪ねる
カンゾウ:ヤラれる前にヤルしか道はない

 

キヨ:
助っ人は断る 庄三郎と私は仇同士
25年前に女を捨てた
リュウジが本当の男になれるかの瀬戸際だ

 

カンゾウも帰り道に斉賀組員に斬られて死ぬ
斉賀は大島が動かなきゃ殴り込む準備をしている

ユウゾウ:このままじゃ俺たちの顔が立たねえ!

(ほんとにヤったり、ヤラれたりでキリのない世界だな/汗

 

リュウジ:
大島組は血を血で洗う暴力団じゃない
この始末は俺がつけてやる

 

ハルコ:
縄張りがなによ!
ヤクザなんてバカの集まりよ!

 

リュウジ:
縄張りならくれてやる
縄張りのない大島組はヤクザじゃない
今日かぎり手を出さないくれ
カンゾウを殺した奴を警察に引き渡す

 

 

 

 

 

すっとぼける斉賀
結局、斉賀組員を刀で斬り殺し
銃を出した斉賀の手を切り落とすリュウジ

 

村田組が芝居小屋の前に張っている
リュウジ:斬るつもりはなかったんだ、お母さん!

 

雨の中、ボロボロになって歩くリュウジの背の龍のアップで完

 

 

 

 

 

 

 

 

大平原にかける夢 少年トムの1,500日

 

 

Best choice ウォルター・D・エドモンズ/作 福武書店
1989年 初版 斉藤健一/訳 ウェンデル・マイナー/カバー絵

 

期待した通りの肉厚なストーリーだった
ここ数年、アメリカの開拓民の物語を読んできたけれども、本作も一気読み

主人公が暮らす土地に作者が生まれ育ったと知って納得

 

10代の少年が立派な納屋を建てる過程とともに
隠された大金を巡る事件がスパイスとして効いている

 

【内容抜粋メモ】

登場人物
バート・ブリーン
妻メアリー

 

チック・ハナベリー
娘ポリーアン 夫ノブ・ドーラン
息子トム
妹の双子 シシーメイ、エリー
馬ドルー

 

バーディー・モリス老人
貸し馬車屋 ジョー・ヘンプヒル

 

製粉工場
アーロ・アッカーマン
ジョージ・フック
オックス
ムーショー兄弟

 

銀行家オスカー・ランバート
弁護士ビリーボブ・バクスター

フランチャー兄弟 ヤンティス、ニューマン、エンダーズ

 


バートとメアリー夫妻は丘に住み、ブリーンの丘と呼ばれるようになる
立派な納屋を建て、2人は30年以上暮らした

 

周りにも家が建つが、豊かな表土が使い尽くされ
穀物がとれなくなると、みんな土地を出て行った

 

バートはあちこちの土地を買い漁っていたが
どこからお金が出てきているかは不明で
銀行にも預けていないのが謎だった

 

1890年、バートが死に、メアリーはその後もずっと丘の上で暮らし
週に一度、町に買い物する以外は人とも付き合わずにいた

 

 

チック・ハナベリーは怠惰な男で、誰も住まなくなった空き家を転々としていた
妻を亡くし、5人の娘をこき使っていた

 

娘たちは結婚し、一番近くに住んでいたのはノブ・ドーランと結婚したポリーアン
ノブもまた酒を飲み歩いて金を使い果たした末に
5年後、行方不明になった

 

ポリーアンは農場で働く独身男の洗濯物を洗ったりして
なんとか子ども3人と暮らしている

 

息子トムはもっと大きな納屋が必要だとバーディー老人に相談する
バーディーは子どもの頃、母が落として肩が外れて
片方の肩が持ち上がったまま大人になった

 

バーディーはブリーン未亡人の所に立派な納屋があると教える
若い頃、バートと近隣の人たちで建てた思い出がある

 

2人でそれを見に行くと、ブリーン夫人はショットガンを狙って迎える
事情を話すと、家に入れてお茶をふるまう

 

夫人は昔から占いをする人で、トムも占い、学校を辞めて働きだし
やがて大金が手に入ると教える

 

 

トムは学校を辞め、アッカーマン=フック製粉工場で働いて

納屋を建てるお金を貯めはじめる
仕事を教えるのはオックスというベテラン

 

トムは初めて10ドルものお金を稼いで

その年のクリスマスは母と妹たちにプレゼントを買った
母にはブラウス、妹にはリボン

 

その日はひどい吹雪になり、雪が積もって道が分からない中
なんとか歩いて帰宅する

 

クリスマスイブには社長が酒をふるまい、ボーナスを渡す
他の従業員は5ドルもらったのに、自分は50セント銀貨でガッカリするトム

 

オックス:

お前はやっとはしごの下に立ったところだ
登のは、これからだ

 

バーディーもいっしょにクリスマスを祝う

 

 

トムはブリーン夫人を心配して訪ね、薪を家まで運んだりして手伝う
それが最期の姿だった

 

貸し馬車屋のジョーがブリーン夫人が亡くなっているのを発見
検視官、郡保安官が立ち合い、最期に会ったトムもいっしょに家に行く

 

ブリーン夫人は自然死と判定されたが
家の中が荒らされていて、荒くれ者のフランチャー兄弟の仕業と分かる

 

家と納屋は郡が税金をとるために売りに出されると聞いて焦るトム
弁護士ビリーボブを訪ねて、ブリーン家の納屋がいくらで売られるか調べてほしいと依頼する

 

この年からフックさんもクリスマスに訪ねるようになり
トムへのクリスマスプレゼントに『実用木工百科事典』をくれる

 

フランチャー兄弟はブリーン家をかき回すのを止めず、トムを脅す
ヤンティス:この辺をやたらにかぎ回るのはやめろ

 

 

ビリーボブはアブ・ランバートがブリーン農場を買ったと話す
実際買ったのは、アーモンドさんと分かり

会って、納屋を売って欲しいと正直に話すと
100ドルを見積もっていたが、母屋も解体するのが条件で75ドルで売ってくれる
パーカー・マンジーも早く片付けて、ウロウロしないようにと脅す

 

ポリーアンも納屋を見に来て、父に言われてイチゴ摘みをした後
バートが納屋でなにかしているのを覗き見ているのを夫人にバレて

ムチ打たれた思い出を話す

 

トムはバートが大金を隠したのは納屋だと勘づき、母に話す
母屋を取り壊した後、夜に2人で行って取ってこようと相談する

 

納屋の棟上げといえば、何十人もの労働者が集まって手伝う大事件で
見に来る人たちもごちそうをあてにしているから、ものすごい量のごちそうがいる

 

ポリーアンはフックに相談し、コンロイ夫人と、アッカーマン夫人が仕切ってくれることになる
バーディーが指揮をとって、木こりや、オックス、ムーショー兄弟らもみんな手伝いに来てくれる

 

棟上げは無事、成功したが、フランチャー兄弟が納屋の床について聞いて回っていたと知り
トムは疲れもいとわず、母と夜、馬車を出して、ブリーン丘へ向かう

 

納屋の床板を外すと、重いトランクが2つ隠してある
フランチャー兄弟の馬車がやって来て、慌てて帰るも

家にトランクを置くのは危険すぎるため
弁護士ビリーボブの事務所に持っていく

 

3人でトランクを開けると、札束が詰まっている
この夜はビリーボブが預かり、翌日、銀行に預けに行く

 

 

頭取オスカーは、金の出どころを聞かず、金庫室に案内して、金を数える
合計9240ドルもあり、早速、通帳を作り、預けることになる

 

フランチャー兄弟が仕返しに来るだろうと怯えていたが
ソルじいさんを突き飛ばして大喧嘩になり、銃で撃たれる騒ぎになり、逮捕された

 

ビリーボブはトムに大金の使い道を聞く
トムは納屋の壁にする材木を買い、若い牝牛、馬車も欲しいと話す

 

ビリーボブはバーディーのことを思い出させ
彼の口座も作って、500ドル入れることにする
(他人の口座を勝手に作ることって可能なのか?

 

トムとバーディーはこれまで通り必死に働いて、納屋を完成させ
契約通り、ブリーンの空き家を壊して、火をつける

 

クリスマス、フックさんにもお金について事情を話し
将来はドーラン農場と名前をつけて事業としてやりたいと夢を話し
一緒に2頭の立派な馬を買い、馬車も揃える

 

アーモンドさんに残りの借金を返す際、ポリーアンも同行した
貧しかった少女時代、摘んだイチゴを持って、この家に来て買ってもらったことがある

 

アーモンド:いい息子さんをお持ちですね
ポリーアン:本当にそう思ってます

 

トムはブリーン夫人がいつか惨めな生活から抜け出すと占ったことを思い出す

 

 

■訳者あとがき
納屋はふつう2階建てで、1階は荷馬車を置いたり、家畜を飼い
2階は牧草や穀物の貯蔵に用いる

 

陽気な棟上げの習慣は、アメリカの開拓農民たちの孤独な生活と密接にかかわっていたのではないかと想像される

 

物語の中心舞台となるブーンビルに生まれた作者は

子どもの頃からそのような人々を見てきたことでしょう